QALの話

「バンドがふたりになること」を、普段4人バンドがすきなわたしが、東名阪行って観てきた

彼らはフレディをこんなにも長い時間foreverでなくalwaysと思っていて、半身をもがれた痛みはそうする限り少しも癒えないのに、それでもなお未だ彼(ら)とともにあることを選び、わたしたちがそれを望んでしまう罪を赦してくれる

 

大阪の次の日、熟考の末名古屋は我慢しようと決めて、中島みゆき歌唱の「永遠の嘘をついてくれ」を鼻唄で歌って
…そのまま上司んとこいって「あした昼で帰らせてくれ!」って頼んで、翌日チケットないまま新幹線に乗り、震えながら1時間半並んで買えた当日券で5階の最上段からみました

 

ロック御三家ではQだけピンとこず、こないだの映画でやさしく魅力を教えて貰ったドにわかのミーハーで

えっ?自分そんなにQすきやっけ????って、多分わたしがいちばん思ってるんですけど、

さいたまと大阪で観たライブで彼らに灰ものこらんくらい燃やされて、そんなことしてくれる相手に対して、この先何かあってから「やっぱりあのとき観に行けば良かった~😭」なんて言って自分に酔う自分には、どうしてもなりたくなかった

 

 

 

 

LOMLでは映像のフレディがやってきて、わたしたちは彼の歌を聴いて心を震わせ、そしてまた見送った
去り行くフレディにタッチしようとして、手が届きそうで届かないブライアン、っていう信じられないくらい切ないシーンを、彼が明確に「日本でライブができるのはこれが最後かもしれない」って覚悟したツアーの最終公演で、見たりした

 

 

 

ブライアンはボウイとは違う方法で、逢えなくなっても星を見ればそこに自分がいるから寂しくはないんだよ、新世界だよ、と伝えてくれる星の王子様で
名古屋では日本音階を含んだ長い長いギターソロ、ギター語で、いまの気持ちを伝えてくれた
何故なら彼はギタリストだから
アダムちゃんは自分がどれだけQueenを、最高のショーを成し遂げるという同じ目的のために魂燃やす目の前のいまのブライアンとロジャーを、レジェンドとしてでなく生身の人間としてリスペクトし、愛しているか、歌うことで表していた 何故なら歌手だから
いやアダムちゃんの全身全霊のあの歌を聴いて、なんやフレディと比べるやつおんのか????😭✨


(ちなみに帰ってきてフレ音源きいたら単にますます好きになっただけだった、アダムちゃん、いまのQもまえのQも大好きにしてくれて、好きが2倍になっただけで、いやマジ天の使いかよ)

 

 

 

大阪でブライアンは39の前に「前に大阪にきたときは75(85?)年で、いま君たちはそのお客さんたちの、子供?子供の子供くらい?」って言ってて
歌の最後、pitty meのかわりに「僕は大丈夫」って言ってたんですよね
再会は叶わなくても、お客さんの瞳の中にフレディは生きていて
それが続く限りフレディは生き続けて

 

 

 

映像で幾度となく粉々に砕けた宮殿はshow must go onで逆再生のように蘇り、アンコール最後のwe are the championsで蟹ドーン!獅子バーン!からの、羽根の生えた乙女を映して、燦然たる黄金のバンドのロゴが完成する
フレディが、ジョンがいなくなって、この先いつか誰もいなくなっても、Queenのロゴも宮殿も永遠に残る
知っている人さえいなくなってしまっても、遠い未来に歌を聴いた誰かの瞳の中に、時間を越えて存在することができる

 

 

 

 

 

ミュージシャンとわたしたちは、たった一度同じ場所に居合わせ、たった一度同じ歌を歌うことで心を通わせられる
そしてそれをずっとずっと続く人生の約束にできる
初めて生でみたバンドから、最早疑う余地ないくらい完璧に教えられてしまった
this is the last dance this is ourselves、
お別れのあと、背中にheroesまで聴きながら

 

 

 

 

わたしは今回、「伝説を確認しに行った」んでも「目撃者になりに行った」んでもなく、


ただ、好きなバンドのライブを観に行って

 

それは、とても、しあわせだったよ

 

 

 

余談
名古屋から帰ったわたしさえ「めっちゃ疲れた泣きそう、ライブする側のブライアンロジャーなんか親の歳で、もうこんなん無理やん😭」ってグズり倒してたら、ブライアン翌日名古屋城行ってた

体力無限大かよ
帰りのタクシーのおっちゃんがメチャクチャ元気な84歳で、同乗者と、じゃあブライアンロジャーもあと2回くらいツアー来れるね!って言ったりしたけど、
いや、マジでくるやろ 
またきてね

 

んで今度は5万の席で観させてくれ!